阪 神 電 車
芦屋市・打出若宮踏切 撮影:1999年10月25日
阪神間には東西に3つ(一時は4つ)の鉄道が走ってるが、阪神電車は一番南の住宅密集地を走ってる。
で、この阪神電鉄は今の芦屋市内に駅(停留所)を作った最初の鉄道だ。それも打出村と芦屋村の2ヶ所っ!旧芦屋村と旧打出村とに一つづつだ。
阪神電鉄(本線)は明治38年(1905年)に開通し、2つの駅は開通と同時に営業を開始した。
打出駅
と芦屋駅のプラットフォームそのものは開業当時のものがメンテナンスされながら使われている。
ホームが延長されたりはしたけど
オープンした停留所にはこうこうと電灯の明かりが点いていたが、この当時、一般家庭にはまだ電気が引かれてなかったんで、夜になると大勢の人が弁当持ちで駅の明かりを見物に来たそうだ。
阪神電車は開業当時の一つの集落に一つの駅を作ったんかも知れないな。ともかく、阪神電車は全線に渡って駅と駅との間隔が狭いんだ。んで、狭い駅と駅との間を短時間で運転できるように、車両は日本一加速性能がいい。…と、鉄道ヲタクが言ってた。
事実、鉄道のない淡路島の人間を連れて阪神電車に乗ったら、発車と同時にいきなりどどどどどっ!と倒れた。(笑) 聞いてみたら、来るときは穏やかなJRに乗って来たらしい。
写真は阪神の線路を走る色んな車両だ。上の二つは普通列車の車両、中の二つは、急行、準急、特急、下の二つは特急の車両だ。
と、書いたら下から2つめの山電の車輌(後述)に関して
>特急以外にも使われてます。梅田と西宮を結ぶ急行とかに。
>山陽の直通特急車輌も、また山電の区間で、各停として走ってたりします。
とのご指摘を、阿部さまとおっしゃる方から頂戴した。阿部さまからのご指摘はこれだけではなく、他にもあるんだけど…。^^;
車輌はこれで全部だと思うんだけど、拙者は“鉄っちゃん”じゃないのであまり自信はない。
実は、これ以外に2001年(平成13年)3月のダイア改正以後ロマンスシートの新型車両が走ってるけど、まだ写真が取れないでいる。しばらくお待ちを。
しかし、下から2番目のは阪神電車の車両じゃなく、山陽電車の車両なのだ。これが横からだと阪神の特急の車両と実によく似てて見分けにくい。
拙者は赤のラインの下に白のラインがあるのが阪神の車両、といった感じで見分けてる。だから、一番下のが阪神の特急の車両だ。
ま、横の
とか、会社のマークで見分けるのがオーソドックスなんだけど、ホームで待ってたりすると、お誂え向きにマークが視界に入るとは限らないのだ。(笑)
三宮あたりで芦屋方面行きの電車を待ってるとき、直通特急で梅田行きならいいんだけど、山陽・特急の中には大石までしか行かない普通列車扱いのがあるんだ。
で、「特急が来たっ!」ってあわてて走って、大石行きだったら損した気分になる。(笑)
阪神の線路なのに山陽の車両が走ってたりするが、阪神・山陽は相互乗り入れしてるんだ。だから、阪神の線路を山陽の車両が走ってたり、山陽の線路を阪神の車両が走ってたりする。
しかし…、遠く離れた加古川や姫路あたりで阪神の車両を見掛けると、なんか懐かしい気分になる。
もしかしたら、今は私鉄の相互乗り入れは珍しくないかも知れないけど、たぶん、阪神・山陽の相互乗り入れが日本で最初だろう。
なお、阪神大震災のときは阪神と山陽との間が不通になって、山陽の車両が何台か阪神側に取り残されてしまった。このため、車両のやりくりに結構苦労したらしい。あ、阪神は阪神で御影(みかげ)車庫などで車両がたくさん壊れて困ってた。
ところで、阪神の車両は座席がほとんどすべてベンチシートなんだけど、新型車両はバケットシートになってる。普通はバケットシートのへこんだところに合わせて座るんだけど、中には膨らんだところに体の中心合わせて、どっかりと座るやつがいる。(笑) 試したことないけど、その方が噛み合わせの関係で体が安定するのかも知れないな。(爆)
ちなみに、関西の人間は、ふつー、“阪神電車”、“阪急電車”、“南海電車”なんて呼びかたをする。“阪神電鉄”なんて言うと、なにか堅苦しく感じるんだね。
単に“阪神”、”阪急”って呼びかたが普通かも知れない。
関東風に“阪神線”なんてキザな言い方はしない。あ、乗換え案内なんかのアナウンスでは「阪急線のりかえぇ〜」なんて言ってるかっ。(笑)
国道2号線
のページにも書いたけど、阪神電車はもう一本の路線があった。国道2号線の路面電車、阪神・国道線だ。路線は昭和2年(1927年)の国道2号線の開通の直後から営業を始めたが、昭和49年(1974年)に廃線になってしまった。
ところで、阪神電車は阪神間を東西に走る道路との立体交差の工事を進めてる。現に2001年(平成13年)3月3日には西宮市内の高架化工事が完成した。
阪神電車は北の国道2号線と南の43号線との間を走ってるから、立体交差にしないと南北の交通の妨げになるからだろう。
打出周辺なんだけど、阪神の線路は西宮市の夙川(しゅくがわ)の上にある香櫨園(こうろえん)駅から降りてきて、打出では地面の上を走ってる。
今度は打出を出て西に行くと宮川を渡ってからは芦屋駅まで高架になってる。この宮川−芦屋駅間の高架はかなり古くからある。あとでこの間の高架の工事をやったって話を聞かないから、たぶん、開業以来高架なんだろう。
つまり、旧打出村では地面の上を走り、旧芦屋村に入ると高架の上を走ってるんだ。(笑) 阪神電車の高架率は 87% だそうだから、打出付近は残る 13% の貴重な区間の一部だ。(^Q^)
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